CROSS TALK 理系が語る営業の仕事

CROSS TALK 理系が語る営業の仕事

T.T. 
営業本部 支店長

1992年新卒入社。情報工学部情報工学科卒。東京支店の支店長として、お客さまへの製品販売、マーケティング、人材育成という3つのミッションを担っている。

S.S. 
営業本部

2017年新卒入社。学生時代は遺伝子や有機化学を学んでいた。現在は横浜支店の営業職として、神奈川県西部の介護施設を担当。

理系ならではの仮説検証思考が、
営業の仕事に役立っている。

Sくんは理系の大学院まで行ったと聞いたけど、就職先としてパラマウントベッドの営業職を選んだ理由はなんだったの?

当初は自分の研究に関わる企業を受けていたのですが、なんとなく肌に合わないと感じてしまって。周りは研究職に就く友人がほとんどでしたし、親もそう思っている。「ここまで勉強したのにもったいない」という意見もありましたが、モヤモヤしたまま一生の仕事を決める方がもったいないと思ったんです。

まったく同じですね。私は情報工学系だったので、当時人気だった大手電機メーカーを受けてみたものの、何か違うなと。もっと直接的に人の役に立っていることを実感できる仕事に就きたくて、営業職や医療関係を見るようになりました。

本当に共感します。「Sさんが言うなら」と信頼して買っていただけるのは大きな喜びですよね。Tさんは理系の知識や考え方が仕事に活きたことや、逆に理系出身であるために苦労したこと等はありますか?

内にこもる学部だったので営業でのコミュニケーションに苦手意識はあったけど、そこまで壁にぶつかったという感じはしなかったかな。そこはまさに、理系ならではの仮説検証する思考回路が役立ったかもしれない。「あの人はこういうタイプかな」「こう言えばこんな質問が来るかな」とシミュレーションしてから営業に行くことで、スムーズに話せるようになりました。

たしかに!研究でも仮説を立てて検証することが大事ですもんね。僕も同じように、事前のシミュレーションが現場で役に立っている感覚があります。

営業職は売り上げや結果を求められる職種ではありますが、結果にこだわる前に過程にこだわることが重要です。仮説検証するプロセス自体を楽しめる方であれば、理系でも文系でも関係なく活躍できるのではないでしょうか。

一人ひとりの顧客を大切にすることが、
新たな市場の創造に繋がっていく。

自分や会社のこれからについてはどう考えてる?

まだ社歴は浅いですが、この数年だけを振り返ってもパラマウントベッドはかなり大きく変化していると感じます。たとえば眠りSCAN(※)も、この数年急激に市場が伸びている。医療や介護領域ではない一般の方向けの健康事業も成長していますし、これからもいかに新たなマーケットを生み出せるかという視点を持つことが重要だと考えています。
(※)非装着型のセンサにより体動(寝返り、呼吸、心拍など)を測定する見守り支援システム

まさにその通りだね。新たな顧客・新たな市場を創造していかなければ、これからの時代は生き残れない。ただしそれは、既存顧客を大切にすることの延長線上になければいけないと私は思います。個々のお客さまと誠実に向き合い、寄り添っていく。その中で、新たなニーズを察知して次の仕事につなげていくというイメージです。一人ひとりのお客さまの集合体がマーケットですからね。

はい。既存のお客さまを大切にしながら、マーケティングの視点を磨いていきたいと思います。そうやって成長するために何かアドバイスをいただけないでしょうか?

お客さまと目的を共有した上で案件に取り組むといいんじゃないかな。営業活動のゴールは、当社の製品を売ることではなくお客さまの目的を達成することだと考える。ベッドにしろ、眠りSCANにしろ、お客さまが製品を購入してくれる背景には、何かしら課題や目的意識があるわけです。そこを忘れて商談を進めてしまうと、競合も出てきて値段勝負になってしまう。お客さまのニーズをあぶり出すことが、マーケティングの本質だと私は捉えています。

ありがとうございます!マーケティングの力をつけて、「実践力もあるし知識もある」という人材になっていきたいと思います。今は本当に毎日が充実しています。就職活動の時に、周りに流されず自分の感覚を信じて良かった。理系の方も文系の方も、自分自身のやりたいことにしっかり向き合って、進路を決めていただけると嬉しいですね。