当社グループは1947年、病院用ベッドの専業メーカーとしてスタートし、高齢者施設や在宅介護分野、ベッド等の点検・メンテナンス、福祉用具のレンタル卸など、国内外で事業の多角化に挑んできました。近年では健常者に対して快適な睡眠環境を提案する健康事業にも進出。「as human, for human(人として、人のために)」を企業スローガンに、これからも様々な挑戦を通じてお客様満足度および企業価値のさらなる向上を目指していきます。
「先進の技術と優しさで、
快適なヘルスケア環境を創造します」
as human, for human
(人として、人のために)
パラマウントベッド(単体)
937名
(2023年3月期)
パラマウントベッドホールディングス(連結)
3946名
(2023年3月期)
日本一から、世界一へ。
少数精鋭で世界市場に
挑んでいます。
1947年
70年を超えて
医療・介護の未来を、
睡眠が持つ可能性を
切り拓いてきました。
74.70%
パラマウントベッドホールディングス(連結)
総資本における純資産(返済義務のない資産)の割合が高く、安定した企業基盤を持っています。
介護する方、される方双方の安心・安全を追及した医療・介護用ベッド。ベッドから派生した、より快適な使用環境を提供するための豊富な商品ラインナップ。病院全体の収益向上を目的としたソリューション提案。健常者に快適な睡眠環境を提案する健康事業への進出etc…。1947年にベッドメーカーとして誕生した私たちのビジネスフィールドは、今なお現在進行形で広がり続けています。
医療事業
医療従事者のパートナーとして、
患者さんの早期社会復帰をサポート。
救命救急やICUなどの高度急性期から、慢性期、回復期リハビリテーションまで。医療の現場で幅広くご使用いただける製品・サービスを提案。医療従事者の負担を軽減するとともに、痛みや不安を抱える患者さんが少しでも快適で安心いただける療養環境づくりを目指しています。
介護事業
ヘルスケア事業者のパートナーとして、
データを活かし要介護者にも高いQOLを。
老人ホームなどの社会福祉施設や在宅介護でご使用いただける製品・サービスを提案。スマートフォンアプリとの連携等、IT活用も積極的に進めています。呼吸や脈拍、さらにはオムツの状態までベッド内のセンサーで測定し、リアルタイムで看護師や介護士に送信。医療・介護従事者の負担を軽減するだけではなく、要介護者の方の高いQOLを実現しています。
健康事業
全ての方のパートナーとして、
いきいきと充実した暮らしづくりを。
当社の研究機関「パラマウントベッド睡眠研究所」では、“睡眠”に関する様々な研究に取り組んできました。睡眠改善をサポートする「Active Sleep(アクティブスリープ)」ブランドの製品を展開し、寝室環境の最適化を通じて、人々のいきいきとした暮らしづくりをサポートしています。
パラマウントベッドホールディングス(連結)
990.09億円
(2023年3月期)
パラマウントベッド(単体)
609.54億円
(2023年3月期)
パラマウントベッドホールディングス(連結)
990
億円
No.1
114ヵ国以上
パラマウントベッドの歴史は、長い挑戦の歴史です。戦後間もない時代に創業し、日本人の体格に合わせたベッドを自社開発。日本で初めて電動ベッドを生み出したのも、私たちパラマウントベッドでした。医療・介護用ベッドの分野では国内シェア1位、世界シェアトップクラス。近年では、健常者に快適な睡眠環境を提案する健康事業にも進出。国境を越え、医療・介護という枠も超え、成長を続けています。
国内特許数
485
国外特許数
229
1947
1955
-1960
当時、背上げや膝上げが無段階に調節できる「ギャッチベッド※」は、ほとんどが進駐軍から払い下げられた中古品で、日本国内で使用するには不適当な点が多々ありました。創業者である木村隆輔は自ら開発責任者となって、日本の医療・看護システムや日本人の体格・体型や嗜好に合わせたギャッチベッドを開発。1960年までの5年間に全5種をラインアップしました。
背部や脚部の角度を自在に調節できるベッドのこと。アメリカの外科医ギャッチが開発したことから、この名前がつけられました。
1962
創業者の木村隆輔は、患者ができるだけ快適な療養生活を送れることが、これからの医療用ベッド開発の鍵になると考えました。そこで、アメリカで一部採用されはじめていた「電動ベッド」に注目。患者自身が手元スイッチのボタン操作で背部や脚部の角度を調整できる初の国産電動ベッドを開発したのです。このベッドの幅91cm、長さ191cmというサイズは、現在の医療・介護用ベッドにも受け継がれています。
1969
当時、電動ベッドに使用していた汎用モーターは音や振動が大きく、取付方法も複雑でした。そこで1968年、日立製作所と共同でベッド専用モーターの開発に着手。技術者を日立製作所の工場へ派遣し、テストを繰り返しながら実用化を目指しました。1年後、小型・軽量・小電力、しかも音や振動も小さい特殊ギヤードモーターの開発に成功。この静かなモーターが、電動ベッドの普及に大きく弾みをつけたのです。
1983
これまでは在宅で介護をする際も、手動式の病院用ベッドを流用していました。しかし、病院用ベッドは重たく、運搬や組み立ても大変。デザインも家庭に馴染むとは言えません。そこで、1983年、業界初の在宅介護用電動ベッドを開発。部屋のインテリアにも馴染む家具調のデザイン、組み立て式、軽量化、電動式の4点は、その後業界標準として定着していったのです。
2001
2001年に発売した高齢者施設向け電動ベッド[カリストシリーズ]は、もっとも低い状態の床高(ゆかからボトム面までの高さ)がわずか25cm。この高さなら、60歳以上の日本人の約9割がベッドサイドで安定した端座位を保つことができます。これが国内のベッド低床化の起点となり、医療施設向けベッドや在宅介護用ベッドの低床化が進みました。私たちが、ユーザーの安全確保のスタンダードを作ったのです。
2008
医療・高齢者施設向け電動ベッドに、世界初の荷重センサー内蔵アクチュエーターを採用。患者の動作を検知するシステム「離床CATCH」を新たに搭載しました。「離床CATCH」は、「見守り」「離床」「離床予報」の3種類の動作検知ができ、検知した動作情報をナースステーションに通知。ベッドからの転倒・転落事故の削減に大きな期待が寄せられています。
2009
マットレスの下に敷くだけで、睡眠、覚醒や離床を判定できる非装着型の睡眠測定システム「眠りSCAN」を開発。高齢者施設や病院における患者の睡眠データを分析することで、ケアプログラムの適正化に利用されています。平成25年には国土交通省による運送事業者補助事業の対象機器にも選ばれ、運転者の休息期間の睡眠状態を測定・分析することで過労運転による事故防止にも貢献。「眠りSCAN」は、スリープテックの先駆けとなり、その後のスマートベッドやActive Sleepへの可能性を切り拓きました。
2016
これまで医療の現場では日々の看護記録を手作業で入力するなど、医療スタッフの業務過多が大きな課題となっていました。新たに開発した[スマートベッドシステム™]はベッドに内蔵したセンサーにより、患者が寝たままの状態(非装着)で脈拍数、呼吸数、睡眠などを測定。24時間リアルタイムでナースステーションや医療スタッフの携帯端末で共有できます。超高齢化社会の課題である看護・介護職の人員不足にも対応できるシステムとして、現在も開発が進められています。
2019
“人それぞれに合った最適な睡眠を取ることにより、前向きでアクティブな人生を送る”という新しい概念を提唱し「Active Sleep」ブランドを設立。同ブランドから発売した「Active Sleep BED」は、睡眠状態を測定し、入眠時・熟睡時・起床時それぞれの睡眠状態に合わせてベッドの角度が自動的に変化します。また、同時発売の「Active Sleep MATTRESS」は合計23本のエアセルを内蔵し、身体の部位ごとに硬くしたり、柔らかくしたりすることで100万通りの寝心地を提供。私たちの、睡眠の常識を超える挑戦はまだまだ続きます。