睡眠研究所

2026.09.18

その他

中高年男性における睡眠とテストステロン量の関連を調査

パラマウントベッド睡眠研究所は、毛髪によるホルモン検査サービス「MENOPO CHECK」を提供する株式会社TRULYと共同で、日常生活における睡眠とテストステロン量の関連を調査しました。

調査の目的

男性では、加齢に伴ってテストステロン量が低下することが知られています。また、睡眠不足とテストステロン量の関係についても研究されていますが、これまでの研究には、一晩の徹夜など短期間の睡眠制限を扱ったものが多く、普段の生活における長期間の睡眠との関係は十分に明らかになっていません。
そこで本調査では、中高年男性の日常生活下で計測した3カ月間の睡眠データと、同時期のテストステロン量との関連を検討しました。

調査の概要

研究内容について説明し、同意を得た42歳から60歳までの男性14名を対象としました。
当社製のベッド設置型センサ「Active Sleep ANALYZER」を使用し、対象者が自宅で普段通りに生活するなかで、3カ月間の夜間睡眠を計測しました。睡眠時間、寝付き時間、睡眠効率、中途覚醒時間、離床回数、睡眠中の活動量などを算出しています。
テストステロン量は、株式会社TRULYが提供する「MENOPO CHECK」を用いて測定しました。毛髪による検査は、採取時点の値を測定する血液や唾液による検査とは異なり、日内変動の影響を受けにくく、過去数カ月間の平均的なホルモン量を推定できることが特徴です。
さらに、主観的な不眠症状を評価する「アテネ不眠尺度」にも回答してもらい、睡眠データおよびアンケート結果とテストステロン量との相関を分析しました。

テストステロン量と複数の睡眠指標に相関

分析の結果、今回の対象者の個人間比較では、毛髪から測定されたテストステロン量が多いほど、当社独自の睡眠スコアと睡眠効率が低いという、統計学的に有意な負の相関が認められました。
一方、寝つくまでの時間、中途覚醒時間、睡眠中の活動量、アテネ不眠尺度の得点とテストステロン量の間には、統計学的に有意な正の相関が認められました。
対象者の平均睡眠時間は約364分、平均睡眠効率は89.0%、平均テストステロン量は6.26pg/mgでした。今回の対象者は、「MENOPO CHECK」で過去に測定された同年代男性の平均値と比較して、テストステロン量が少ない集団でした。

結果の解釈と今後の検討

今回の結果から、この対象集団では、毛髪から測定されたテストステロン量が多いほど睡眠状態が良くない可能性が示唆されました。ただし、今回確認されたのは相関関係であり、テストステロン量が睡眠状態を悪化させるという因果関係を示すものではありません。
テストステロン量は、年齢だけでなく、ストレス、運動量、食生活などさまざまな要因から影響を受けるため、今後は対象者数や検討項目を増やして、睡眠との関係をさらに詳しく調べる必要があります。
本調査の成果は、第34回日本睡眠環境学会学術大会でポスター発表をしました。

関連情報:共同調査開始時の概要