睡眠研究所

2026.07.01

講演

COSMOS-PAL Studyの研究成果(2演題)が日本緩和医療学会の優秀演題に

2026年6月19日〜20日に福岡国際会議場・マリンメッセ福岡で開催された第31回日本緩和医療学会学術大会にて、パラマウントベッド睡眠研究所が参加している研究プロジェクト「COSMOS-PAL Study(COntinuous Sleep MOnitoring for dying patients with non-wearable Sensor in PALliative care study)」の研究成果について2件の発表を行い、いずれも優秀演題に選ばれました。

死亡直前に急に悪化する身の置き所のなさは予測できるか:シート型体振動計「眠りSCAN」によるビッグデータ解析
死亡前30日間の活動量をgroup-based trajectory modelingにより分類し、各グループ間でRASS、薬物療法を比較しました。考察としては、終末期がん患者の約10%が死亡直前に急激な身の置き所のなさの悪化を生じると推定されました。この悪化はセンシングでは死亡2~3週間前から活動量の上昇として認知されています。眠りSCANによる活動量モニタリングは、見逃しやすい兆候を早期に捉え、予防的な緩和治療を行うことにつながる可能性が示唆されました。

終末期がん患者の身体的苦痛評価における非装着型センサ指標の比較検討:平均活動量、FI、MIと身体的苦痛との関連
ベッドに眠りSCANを設置し、夜間(23時~6時)の平均活動量、FI、MIを記録しました。夜勤帯に看護師がIPOSで疼痛、悪心、倦怠感、呼吸困難を評価し、4症状の最大値を苦痛と定義しました。死亡前1、3、7日の各症状について、IPOS使用マニュアルに基づきスコア1以下を「追加介入不要群」、2以上を「追加介入必要群」と分類し、各体動指標の群間差をMaan-Whitney U検定で比較しました。結果としては、FIおよびMIと比較して平均活動量は身体的苦痛の重症度をより鋭敏に識別でき、症状が介入を要する状態への移行の兆候検知補助に活用できる可能性が示唆されました。

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