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HISTORY 医療用ベッドのパイオニア、パラマウントベッドの電動ベッド技術開発の歴史

スマートベッドシステム™

独自のセンサー技術とIoTで、ベッドは次世代へ

スマートベッドシステム™ コンセプトモデルの画像 スマートベッドシステム™ コンセプトモデル

2016〜

患者の生体情報を非装着で測定し、
一元管理する「次世代ベッド」。[スマートベッドシステム™]

2013年1月、次世代ベッドの開発を目指して「スマートベッドプロジェクト」がスタートしました。[スマートベッドシステム™]は、パラマウントベッドがこれまでの歴史で培ってきた技術や思想の集大成というべき、新しい医療用ベッドのかたちです。ベッドに内蔵したセンサーにより、患者が寝たままの状態(非装着)で脈拍数、呼吸数、睡眠などを測定。24時間リアルタイムでナースステーションや医療スタッフの携帯端末で共有できます。さらに、既存の体温計や血圧計などと連携することにより、患者の生体情報を一元的に管理することができます。これまで、医療の現場では日々の看護記録を手作業で入力するなど、医療スタッフの業務過多が大きな課題となっていました。[スマートベッドシステム™]は、2015年7月に国際モダンホスピタルショウでプロトタイプが公開されました。超高齢化社会の課題である看護・介護職の人員不足にも対応できるシステムとして、現在も開発が進められています。

ここちあ利楽の画像

2018

独自のセンシング技術で
エアマットレスの自動運転を実現。[ここちあ利楽]

高性能エアマットレスを簡単に使いこなせるように、自動設定、自動運転機能を搭載した「ここちあ利楽」を開発。電源コードを差し込めば急速に起動、約10分で利用できます。患者を寝かせると、体重や体型に合わせてマットレスのかたさを自動的に設定、また患者の姿勢の変化や電動ベッドの背あげ角度にも合わせてかたさを自動的に調節します(i-fitting・かたさ自動運転機能)。より良いケアを実現する手助けになるように、スタッフの操作を最小限に抑える機能を搭載しています。

Active Sleep BEDの画像

2019

現代社会における「睡眠改善」への関心に
応える新ブランド「Active Sleep」設立。[Active Sleep BED]

“人それぞれに合った最適な睡眠を取ることにより、前向きでアクティブな人生を送る”という新しい概念を提唱し「Active Sleep」ブランドを設立。同ブランドから「Active Sleep BED」を発売しました。「Active Sleep BED」は、睡眠状態を測定する「Active Sleep ANALYZER」を搭載することで、入眠時・熟睡時・起床時それぞれの睡眠状態に合わせて角度が自動で変化するベッドです。体調や気分に合わせてスムーズに入眠できるように、呼吸がしやすく、腰や足が楽になるようなベッドポジションに、スマートフォンの専用のアプリで操作できます。そしてベッドが入眠を検知すると、熟睡に必要な寝返りを自然に打てるように、自動的にゆっくりとベッドをフラットに戻します。起床時には、設定した起床時刻に近づくと眠りの浅くなった状態を検知して、自動的に背を起こし、心地良い目覚めを促します。同時発売の「Active Sleep MATTRESS」は、利用者の身体を支える6つの部位ごとに、硬さを自在に変えることができるマットレスです。合計23本のエアセルを内蔵し、このひとつひとつに空気を送り込むことで、身体の部位ごとに10段階で硬くしたり、柔らかくしたりできるため、100万通りの寝心地を提供します。また、専用のアプリではセンシングした睡眠情報を管理・分析でき、日々の眠りの採点、記録することで、体調管理につなげることができます。

Column

「第8回ものづくり日本大賞」の製品・技術開発部門において、
“介護の負担軽減と質の向上に貢献する見守り支援システム眠りSCAN”
というテーマで、経済産業大臣賞を受賞。[眠りSCAN]

2019年12月27日、「介護の負担軽減と質の向上に貢献する見守り支援システム 眠りSCAN®」というテーマで、「第8回 ものづくり日本大賞」の製品・技術開発部門において経済産業大臣賞を受賞しました。「ものづくり日本大賞」は、「ものづくり」に携わっている各世代の人材のうち、特に優秀と認められる人材を顕彰するものです。見守り支援システム「眠りSCAN」は、マットレスや布団の下に敷く非装着型の体動を検出するセンサーにより、睡眠・覚醒・起き上がり・離床などを端末にリアルタイムに表示させることができるシステムです。被介護高齢者全員の状態を職員居室のモニターにリアルタイムに表示させることや、睡眠の質等も表示・記録ができるため、介入効果の確認・改善と職員間での共有が可能となり、被介護者のQOL向上に加え職員の疲弊改善と定着にも寄与することなどが評価されました。

[眠りSCAN]受賞の画像