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HISTORY 医療用ベッドのパイオニア、パラマウントベッドの電動ベッド技術開発の歴史

背あげ機構「カインドモーション」の動き

独自の技術で、世界一のヘルスケアメーカーを目指す

リニアアクチュエーター(上) KA-700シリーズ(下) リニアアクチュエーター(上) KA-700シリーズ(下)

1996

アクチュエーター初搭載により、
電動ベッド設計の転換点に。[KA-700シリーズ]

全国の基幹病院を中心に納入していた医療施設向けベッド[KA-500シリーズ]や[KA-900シリーズ]の上位機種として開発した[KA-700シリーズ]には、在宅介護用ベッド[楽匠]の開発ノウハウを生かし、医療施設向けベッド用に新たに開発した「キューマライン」を搭載しました。さらに、業界で初めてアクチュエーターを中心とした自社開発の電装システムを採用しました。このシステムは、モーターと駆動部品を一体化したリニアアクチュエーターとコントロールボックス、手元スイッチをセットとして開発されました。電装品の信頼性が格段に向上するとともに、ベッド操作時の静音性を実現し、またコンパクト化によりベッド設計の転換点となりました。この電装システムは、その後の医療・介護用のすべての電動ベッドに搭載されています。

1998

研究開発の成果を集大成した、
病院用高機能電動ベッド。[KA-6000]

1998年10月、これまでの研究開発の成果を集大成した病院用高機能電動ベッド[KA-6000]を発売しました。このベッドは、国産初のボトム取付型回転式サイドレールを装備しています。また、電動操作が手元スイッチだけでなく、フットボード外側に内蔵されたナースパネルスイッチでも行え、心肺蘇生時などの緊急背さげ機構(CPR)を搭載。ベッド洗浄にも対応しています。病院用ベッドの国際規格(IEC規格)の寸法に関する安全要件も満たしています。

KA-6000の画像 KA-6000
カリストシリーズの画像 カリストシリーズ(サイドサポート、テストールとの組み合わせ例)

2001

最低床高25cmの電動ベッドを実現。
国内のベッド低床化の起点に。[カリストシリーズ]

2001年に発売した高齢者施設向け電動ベッド[カリストシリーズ]は、もっとも低い状態の床高(ゆかからボトム面までの高さ)がわずか25cmという特徴を持ちます。この高さであれば、60歳以上の日本人の約9割がベッドサイドで安定した端座位を保つことができます。この[カリストシリーズ]が国内のベッド低床化の起点となり、以後、医療施設向けベッドや在宅介護用ベッドも低床化が進みました。また、[カリストシリーズ]の販売に際しては、転落予防アイテム[サイドサポート]、衝撃緩和マット[テストール]や[スイングアーム介助バー]などのオプションとの併用を積極的に提案し、ユーザーの安全確保や自発的リハビリテーションの促進など最適な療養環境づくりに貢献しました。

2003

キューマラインをさらに進化させた
カインドモーション」を初搭載。[メーティスシリーズ]

2003年1月、医療・高齢者施設向け電動ベッド[メーティスシリーズ]を発売しました。このシリーズは、背あげをしたときの身体のずれや摩擦、圧迫を軽減する背あげ制御システム「カインドモーション」を搭載しています。キューマラインの進化形ともいえる「カインドモーション」は、手元スイッチのボタン操作で背ボトムと膝ボトムの動きを組み合わせることにより、身体がずれにくく安定した姿勢で起きあがることができます。スタッフが背あげの際に行っていた、いわゆる「抱き起こし」や「引きあげ」などの介護負担を大幅に軽減しました。そして、[カリストシリーズ]と同じく最低床髙は25cmとし、各種オプションとの併用も提案しました。

メーティスシリーズの画像 メーティスシリーズ