お知らせ

2015.07.14

スマートベッド™システム、来春受注開始へ

~プロトタイプを本年7月15日初出展~

 

 当社は、ベッド上の患者の脈拍数・呼吸数を非装着で連続測定するほか、さまざまな生体情報を一元管理するシステム「スマートベッド™システム」の医療機関向け製品化第一弾の受注を2016年の春に開始します。
 また発売に先駆けて、本年7月15日から3日間、東京ビッグサイトにて開催される「国際モダンホスピタルショウ2015」にプロトタイプを出展します。

 

 「スマートベッド™システム」は、当社独自のセンサーにより、身体に何も装着することなくベッド上に寝ている状態のままで、脈拍数や呼吸数、睡眠・覚醒などの状態を連続測定・検知し、スタッフステーションや電子カルテなどに情報をつなげるシステムです。また、体温や血圧など、その他の生体情報については、テルモ社製通信機能付き測定機器HRジョイントなどを「スマートベッド™システム」の受信端末にかざすことで、測定した生体情報を読み込むことができます。本システムによりこれらの生体情報等を一元管理できるほか、ベッドサイドの端末や携帯端末、ナースステーションの端末等にわかりやすく表示され、病棟全体の状況がリアルタイムで把握できます。
 このシステムの運用により、患者の容体変化を遠隔においてもいち早く察知することが可能となります。また、手作業で行われていた看護記録の入力業務が大幅に軽減できることで、看護業務の省力化、正確性の向上などが図られます。
 パラマウントベッドは、超高齢社会の課題である社会保障費の増大や看護・介護職の人員不足の解消を目指します。

 

「スマートベッド™システム」の特長
1.身体に何も装着することなくベッドに寝たままの状態で脈拍数・呼吸数・睡眠状態等を測定
  ●脈拍数・呼吸数を非装着で連続的に測定。
  ●ベッド上での起居状態や離床の状況を常時把握。
  ●睡眠と覚醒状態を非装着で連続的に把握。
2.ベッド状態を遠隔で把握
  ●ベッドの背上げ・膝上げ角度、ベッド全体の高さなどの状況をナースステーションなど離れた場所で把握。
3.通信機能付き測定機器との連携
  ●通信機能付き測定機器で測定した体温・血圧などの生体情報を
   「スマートベッド™システム」の受信端末にかざすだけで読み込み可能。
4.取得したさまざまな情報を共有・活用
  ●取得した情報を一元管理し、ベッドサイドの端末のほか、ナースステーションや携帯端末などと24時間リアルタイムで共有。
  ●電子カルテと接続し、必要な情報を記録。
  ●生体情報の変化を自動的に分析し、異常のある場合にアラームを発信。

 

〔「スマートベッド™システム」が目指すもの〕
 高齢者人口の増加や労働人口の減少により、医療・介護施設ではさらなる人員不足が懸念されます。また、高齢化による患者の重症化が進むほか、入院日数短縮が求められることなどにより、今までよりも容体変化リスクの高い患者が、病院だけでなく在宅においても増加することが予想されます。
 「スマートベッド™システム」は、従来よりもベッド利用者に精神的・身体的負担なく生体情報等を測定・把握できるシステムです。例えば、医療施設においては、現在、看護職が担っている患者やベッドの状態把握・記録業務の負担を軽減するだけでなく、収集した情報を分析することで容体急変の予兆を捉えます。夜間などスタッフの少ない時間帯でも、ナースステーションなどにおいて病棟全体の状況をリアルタイムに把握することが可能になるなど、利用者の見守りはもちろんのこと、看護業務の省力化や正確性の向上などにつながります。
 介護施設や在宅などにおいては、測定した生体情報を医療機関と共有することで、遠隔において容体の変化が把握でき、重度化する前に通院を促すことも可能です。医療や介護が必要になってもできるだけ住み慣れた地域で自分らしい生活を営むという地域包括ケアシステムの構築に貢献します。

ニュースリリース(212KB)