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2020.10.02

ICU向け電動ベッド「アリウスシリーズ ICUベッド」が2020年度グッドデザイン賞を受賞

 ICU(集中治療室)の重症患者のサポートから早期回復に向けた立位支援まで対応する低床型の医療用電動ベッド「アリウスシリーズ ICUベッド」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2020年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

 「アリウスシリーズ ICUベッド」は、合併症予防や身体機能回復のために、重症患者が寝ている姿勢から座った状態に近い姿勢をとれるよう、ベッド全体が傾き足先を下げながら背上げをする機構を搭載した医療用電動ベッドです。背上げ時も全面を覆う柵を装備したことで姿勢が安定しない重症患者が両側から転落するリスクを軽減します。また、体重50 ㎏までは誤差50gの範囲で測れる高精度の体重測定をはじめ、患者の起き上がりや離床などを知らせる離床センサーなどの機能を充実させました。さらに、早期リハビリのために、患者が床に足底をつけベッドサイドで座る姿勢(端座位)がとれる低い床高に調節でき、立位を支援する手すり「離床グリップ」が取り付けられるようになったほか、軽量化と省スペース構造にすることでベッドの搬送性を高めています。

 審査委員からの評価としては、「ICUにおける急性期医療から、離床までの回復早期に対応した電動ベッドとして、座った状態に近い姿勢がとれる新たな背上げ機構、そして離床をサポートするための低床化と離床グリップの実装など、患者の早期回復を促すための新たな機能が盛り込まれており、今後の医療ベッドのひとつのあり方を示している。医療機器と安全に協調しながら運用するための配慮のほか、高精度な体重計と離床センサーといった患者の見守り機能の採用など、多角的なタッチポイントで患者の身体機能回復に寄り添い、医療環境への最適化を実現した提案であること」などが挙げられました。(GOOD DESIGN AWARD siteはこちら